かつて遊郭があった吉原は、馬肉食文化を始めとする様々な文化が発祥し、「文化のゆりかご」とも言われてきました。桜なべを売る店は二十軒以上も軒を連ね、数少ない東京の郷土料理として、吉原遊郭行き帰りの粋客から朝・夜問わず食されたといいます。
明治三十八年に中江もその中の一店舗として暖簾を掲げました。
遊郭からの朝帰りのお客様、昼食、夕方は遊郭へ繰り出す前の腹ごしらえ、そして深夜は遊郭帰りの夜食にと、中江は一日中賑わっていたと聞いております。以来、百二十年近く営業してきましたが、いまでは吉原に残ったのは中江だけになりました。
築百年になる店舗は登録有形文化財に指定され、いまも現役店舗としてお客様をお迎えしております。
当時に想いをはせながら、その歴史ある建物の中で桜なべをつついてみてはいかがでしょうか。
※音量にご注意ください
03-3872-5398
東京都台東区日本堤1-9-2
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅から徒歩9分、または吉原大門バス停すぐ
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